銘木(めいぼく)とは、色や形状、材質などが優れていたり、独特な趣を持っていたりするものを指します。銘木は鑑賞価値が高く、さまざまな用途に使われ愛されてきました。木は生き物です。 一本一本生き方が異なり、育つ過程での経験や、倒木となってからの経験によって、奇跡的な条件が重なることで「銘木」として世に出てきます。
もく
木目は木の細胞組織の大小、形、配列によって発生します。木が育つ環境によって同じ樹種でも木目が異なり、育った土壌、天気、日照時間、虫の発生など、木目形成に影響を与える要因はさまざまです。同じ銘木でも木目は形が変わるため、その種類の多さに惹かれる人も少なくありません。木目模様の美しいものは、「杢(もく)」と呼ばれています。
くろがき
まれに柿の木(シブガキ)の幹の心材部にタンニンが溜まり、黒い模様の入ったものを「黒柿(くろがき)」と呼びます。出現するのは1万本に1本ともいわれています。外見は普通の柿の木と同じで、伐採しないと見つからないため、非常に希少価値が高く、その美しさから「銘木中の銘木」と言われています。茶道具や床柱などにも使われ、中の模様に沿って緑色の筋が入った物は一級品とされています。
じんだいけやき
埋れ木(うもれぎ)ともいい、倒木が水や火山灰や土砂などに埋没して、腐敗することなく、長い年月を経て、半ば炭化した木材のことで、炭化により材質は脆く、やや青みがかった灰色をしています。 炭化がさらに数万年進んだ物は化石となります。樹種は平地に生える木が多く、主に杉(すぎ)、欅(けやき)、榧(かや)、楢(なら)、桂(かつら)などが多く、「神代(じんだい)」とも呼ばれ、杉は「神代杉」などと呼ばれる。非常に希少価値の高い銘木です。
木それぞれには良いも悪いもありません。その木その木の育ち方や環境によって、見た目や特徴が違うだけです。私たちは、その木が一番活かされる方法を探り、お客さまの宝物となるもの目指して作らせていただいております。お気軽にお問合せください。
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